子どもから教わった大切なこと

看護師/助産師歴20年以上の心理セラピスト関谷陽子が流産・中絶の罪悪感、子どもの不登校の悩みなど自分を責めてしまう女性の心をケアします|Bright future. | 子どもから教わった大切なこと

子どもたちと関わる場での出来事です。

ある日、小学生の子がレゴで立派な船を作っていました。細かい部分まで丁寧に作られていて、その子が夢中になって取り組んでいる様子が伝わってきました。

ところが、その子が席を離れている間に船が潰れてしまったのです。

私は思わず、「怒るかな」「誰が壊したの?と言うかな」と考えました。時間をかけて作ったものが壊れてしまったら、悲しくなったり腹が立ったりしても不思議ではありません。

しかし、その子は違いました。

潰れた船を見て、

「潰れてるね。また作れば平気」

と一言。

そして何事もなかったかのようにレゴを手に取り、穏やかに作り直し始めたのです。

誰かを責めることもなく、感情を爆発させることもなく、起きた出来事をそのまま受け止めて行動する姿に、私は大切なことを教えられました。

私たち大人は、思い通りにならない出来事が起きると、原因を探したり、誰かや何かのせいにしたりすることがあります。しかし、その子は過去にとらわれるのではなく、目の前のできることに意識を向けていました。

その姿を見て、子どもだから未熟で、大人だから成熟しているとは限らないのだと感じました。むしろ子どもたちの方が、驚くほど柔軟でしなやかな心を持っていることがあります。

子どもたちとの関わりの中で、私自身もたくさんのことを学ばせてもらっています。この日の出来事も、そんな大切な学びのひとつでした。

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