子どもたちと関わる場での出来事です。
ある日、小学生の子がレゴで立派な船を作っていました。細かい部分まで丁寧に作られていて、その子が夢中になって取り組んでいる様子が伝わってきました。
ところが、その子が席を離れている間に船が潰れてしまったのです。
私は思わず、「怒るかな」「誰が壊したの?と言うかな」と考えました。時間をかけて作ったものが壊れてしまったら、悲しくなったり腹が立ったりしても不思議ではありません。
しかし、その子は違いました。
潰れた船を見て、
「潰れてるね。また作れば平気」
と一言。
そして何事もなかったかのようにレゴを手に取り、穏やかに作り直し始めたのです。
誰かを責めることもなく、感情を爆発させることもなく、起きた出来事をそのまま受け止めて行動する姿に、私は大切なことを教えられました。
私たち大人は、思い通りにならない出来事が起きると、原因を探したり、誰かや何かのせいにしたりすることがあります。しかし、その子は過去にとらわれるのではなく、目の前のできることに意識を向けていました。
その姿を見て、子どもだから未熟で、大人だから成熟しているとは限らないのだと感じました。むしろ子どもたちの方が、驚くほど柔軟でしなやかな心を持っていることがあります。
子どもたちとの関わりの中で、私自身もたくさんのことを学ばせてもらっています。この日の出来事も、そんな大切な学びのひとつでした。
返信がありません